2018-09-09 しりとり 1日1小説 もう何周目かのキャンキャン。 ソファにずっしり、わたしの重みと雑誌の重み。なんだか全てが面白くない。気だるい。 目の前でニンテンドーSwitchに勤しむ弟。世界を救うのに夢中。 キャンキャンを閉じて胸に置いた。 「しりとりしよう、しりとり!」 「りんご」 「ゴリラ!」 「ラッパ」 間が空いた。弟を一蹴り。 「バーカ、つまんないの、パンツ」 「つくし」 「しりとり、、、」 つまんないやつだ。キャンキャン6周目に突入してやるよ。